兵庫県立但馬文教府
芸術文化、環境、福祉など豊かな人生を送るための生涯学習、地域づくり活動やボランティア活動など、
成熟社会にふさわしいライフスタイルを創造していこうとする生活創造活動を支援しています。
生活創造活動の支援
但馬生活創造情報プラザ登録グループ同士の交流会の開催や学校等の連携事業を通して活動の場の提供など、生活創造活動グループを支援しています。
芸術及び文化の振興
芸術・文化活動を行っている団体・グループと連携して、芸術文化の発表・交流と生涯学習の機会を提供し、芸術・文化活動の発展と振興を図っています。
また、芸術・文化活動の裾野を広げるため、学校・地域と連携しながら、青少年育成事業を実施しています。
事業内容
- 但馬文学のつどい(一般の部/児童・生徒の部)
- 但馬美術展
- 科学する但馬の子ども作品展
- 小・中学生作文/詩集「但馬の子ども」の発刊
- ふるさとの心をうたう但馬合唱祭
短詩型文学「たじま作品集」の発刊
但馬歴史講演会 - 但馬ふるさと芸術文化祭
- 文教府ギャラリー詳細はこちら
各種団体・事業の支援等
但馬文化協会・但馬芸術文化会議などの各種団体の活動を支援しています。
事業内容
- 各種団体・事業の支援
- 但馬文化協会
- 但馬芸術文化会議
- 但馬美術協会
貸館事業
人数や目的にあわせて会議室や研修室、体育館を利用出来ます。
利用できる施設
交流スペース / 活動ブース / 保育ルーム / ロッカールーム
利用できる設備
メールボックス / 印刷機 / 紙織り機 / 交流掲示板など
但馬文教府考 〜 三百里揆文教 〜
「府」は元来「文書の蔵」(説文)を意味するが、転じて、この文書を司どる百官の居る処なりとある。すなわち、政治、文化、教育等行政を司どる役人の基地の意味である。この二つを合したのが「文教府」である。この言葉は私の創作にかかる。
三百里とは、王城を去る三百里圏内の地域のことである。中国の一里はわが国一町にあたるから、三百里とは日本の五十里、すなわち二百キロである。この域内の行政の眼目は文教の振興にあるとされている。
このサークルの外の二百里すなわち百数十キロ圏は「武衛を奮わす」地、すなわち軍事的防備の地とされている。
これは中国での行政的感覚であり、狭い日本での行政的実感でない。神戸と豊岡とはわずか約七十キロの隔たりであるから、中国風に考えれば王城の外郊にすぎない。しかし、兵庫県としての実感では、「三百里」以内としてもかなり遠域である。故にこの地域の行政の基本は、とくに文教に置かなければならない。
そうしなければ文化の果てる地、武衛を奮わす地となりかねない。すなわち中国風にいえば、故地との国境になるおそれがある。それならばこそ、この地域にはとくに文教政策が重要なのである。
但馬は県政の本拠、神戸を離れて遠く、純朴敦厚の伝統的美風の残っている地域である。この地域にこそ王政(知事の善政)を浸透せしめ、文化、教育の振興を図らなければならない。そのために一種の基地を造るのが望ましい。
それが但馬文教府である。
阪本 勝 元兵庫県知事
(第36・37代 1954年〜1962年在任)

※昭和57年但馬1市18町長が発起人となり、但馬文教府敷地内に建立されました。
